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マルタってどんな国?

マルタはどこにある国?

マルタと聞いてすぐにピンとくる人は少ないかもしれません。
マルタは正式にはマルタ共和国という国で、地中海のほぼ中央、シチリア南方にある島です。
1814年からイギリス領でしたが、1964年にイギリス連邦内独立国となりました。
その後、1974年に共和制となり現在に至ります。

隣のゴゾ島、コミノ島なども含めてマルタ共和国ですが、その島々をあわせても315平方キロメートルしかないという国です。
しかし歴史ある国だという事は、マルタに行けば即わかります。
マルタ島には多数の古代遺跡、建築物があります
紀元前3500年前、ヨーロッパにもメソポタミアにも国家といえるほどの文明がなかった時代に、このマルタでは巨石を利用した建築物が建造されるという高い文明を持っていたのです。

面積は東京23区の半分ほどで人口は38万人くらいです。
イギリス領だった歴史があるので、イギリス英語を利用していますが、現地の言葉、「マルタ語」も利用されています。
表記などは英語ですし、ほとんどの方が英語を話されますが、中にはイタリア語を話せる方もいます。

城塞都市と呼ばれた首都ヴァレッタ

世界遺産登録もされているマルタ島の首都、ヴァレッタは今も美しい都市として観光客にも大人気となっていますが、この都市を築いたのは聖ヨハネ騎士団です。
十字軍で活躍した彼らはキプロス、ロードスと流転を繰り返し、教皇よりマルタを与えられました。

しかしこの地を狙い、オスマン帝国などの強襲に合い、敵国からマルタを守るために城塞都市を建築したのです。
それが今日にもその美しい姿を見せる首都、ヴァレッタです。
ヴァレッタという年の名前は、当時オスマン帝国などの強国から国を守った騎士団総長「ラ・ヴァレット」から付けられたものです。

美しい自然と暮らしやすい気候、そして治安のいいマルタ

マルタが留学先として人気を誇っているのは、美しい歴史深き国だから、公用語が英語だから、だけではなく、美しい自然と暮らしやすい気候、さらに治安のいい国だからです。
年間40日しか降雨がないという国です。
隣国と比較しても治安が非常にいい国で、大きな治安トラブルの報告は未だありません。
ただ、繁華街などどの国も同じように夜間一人で出歩かないほうがいい場所もあるので、外国にいるのだという意識はしっかり持っておくことが必要です。

マルタは海に囲まれているという事もあり、美しい大自然を目にすることができるという魅力もあります。
イタリアで有名な景勝地に青の洞窟がありますが、マルタにはブルーグロットーと呼ばれる青の洞窟があります。
太陽の光が波によって浸食された洞窟にさすと、この世のものと思えないほどの真っ青な海に会えます。

マルタ島の隣、これもマルタ共和国の一部ですが、ゴゾ島はホメロスのオデュッセイアの舞台となった地とも呼ばれ、アズーレ・ウィンドウ(波の浸食によって自然に作られた自然の岸壁の窓)からは、美しい真っ青な地中海を見ることができます。

街も海も美しいマルタ島に留学したいという方が多いのも納得です。
治安もよく気候もよく人々は大らかで笑顔一杯、そんなマルタ島に留学してみるのも、人生の中で忘れ得ぬ経験となるでしょう。