ニュージーランドの風景

ニュージーランドってどんな国?

緑豊かな絶景が有名

面積は英国、また日本と同じくらいの小さな国、しかし大自然の魅力をそこかしこに感じられる美しい国です。
北、南に2つの主要な島、さらに周辺に広がる小さい島々から構成されています。

ニュージーランドといえば、広大な山脈と永遠に続くかと思われるほど長く続く海岸線、内陸の奥深くまで入り込んだフィヨルド(氷河の浸食によってつくられた複雑な湾・入り江)、そして原生林、豊かな地球の魅力を感じられる絶景が広がる国として有名です。

人口は400万人、人口密度が低く、ごみごみしたイメージが全くありません。
自然と共に暮らすという穏やかな暮らしができる国、またアクティビティなどにも自然が存分に活かされている場所があり、アクティブに暮らしたいという方にも最高の国です。

イギリス連邦内の自治領となっているニュージーランド

1000年前、南太平洋ポリネシアから「マオリ」の人たちがこの地にわたり暮らし始めたのが、ニュージーランドの歴史の始まりとされています。
オランダ人航海者エイベル・J・タズマンが現在のエイベルタズマンナショナルパークにたどり着きます。
しかしこの地で暮らしていたマオリをラッパの音で驚かせてしまったことで攻撃を受け、上陸は果たされませんでした。
それから100年の後、英国のジェームス・クックが現在のマルボロサウンド・シップコーブに到着、これによって18世紀末辺りからこの地にヨーロッパ人たちが移住し始めたといわれています。

英国領となったのは1840年です。
マオリ各部族の酋長たちと英国政府の間で「ワイタンギ条約」が締結となったことで、正式な英国領となりますが、1970年、イギリス連邦内自治領となり、これで事実上の独立を果たしニュージーランドは一つの国となったのです。

マオリの暮らす地であり、また英国の支配下にあったという事で、様々な「町の色」を見ることができる地域です。
マオリ文化が息づくロトルアは、マオリの色がある暮らしですし、イギリス領の中、その影響を色濃く受けた地としてクライストチャーチがあります。
またダニーデンには、スコットランドからの移民が作り上げたスコティッシュ建築を見ることができる地としても有名です。

ニュージーランドに行くなら覚えておきたいマオリの事

このニュージーランドという地に、初めて根を下ろしたのがマオリ族です。
ワカホウルアと呼ばれる航海用のカヌーに乗って1000年前にニュージーランドで暮らし始めました。

白人がニュージーランドに移住するようになり、白人との確執に苦悩したマオリですが、最終的に白人文化を受け入れ、現代でも多少の確執はあるといわれますが、平穏な暮らしが保たれています。
ニュージーランドに暮らすマオリの人口は全体の約14%です。
しかし古くからこの地に暮らす、先住民族としてマオリの言葉や文化はニュージーランドに密接な関係があります。

国歌斉唱は英語とマオリ語で行われ、地名にもマオリが深くかかわっています。
現代も、その伝統と文化はニュージーランドの地に息づき、自然と共に生き、そして先祖に守られながら先祖と共に生きるというマオリの信念がこの国の威厳を作り出しています。